10/15(土)みんな笑顔~ 宮城野区田子西三丁目町内会歌声喫茶

イメージ 1
 「ここ蒲生こそ生涯暮らしていく場」と定めて、先祖代々、あるいはご自分達の代から蒲生地区で穏やかな日々を送っておられた住民の皆様。突然の大震災で、大切なご家族や住まいを失われ、今まで仮設住宅などで不自由な生活をなさってこられました。しかし、暮らしがどこにあっても、未曾有の災害で苦しみ・悲しみを共にした住民の皆様の結束は強く、宮城野区内の仮設住宅でも助け合い、世話役として住民の皆様を支えてこられた方もおられました。
 そして、『自分たちも、子や孫も、この地域で生きていく』というお気持ちで、住んでいた蒲生の土地の代替地として同じ宮城野区に整備された災害復興住宅団地に、新しい住居を建てて、住み始められました。 
 お住まいだった元の土地は工業用の土地として企業に払い下げられ、ご自分達はその何倍もの価格で新しい宅地を買い求められました。整備された団地には地盤の問題もある、との報道もありました。忸怩たる思いを抱かれていたことと思いますが、『そういうふうに土地を活用して、蒲生がまた新たな発展をするのだろうから』と、将来への期待を込めて、納得されているようでもありました。 
 現在、100戸程の立派な新しい家が建っています。蒲生の方が8割、他に若林区荒浜などの仙台市や、それ以外の方もお住まいとのことです。大きい仮設住宅自治会長を務められた佐藤町内会長さんを中心に、住民の皆様のお気持ちを大切にした会の運営をなさっておられ、皆さん協力し合って、仲良くお過ごしでいらっしゃいます。
 会長さんは、『あの震災で、自分達はたくさんの命を失い、大切に積み重ねてきた生活を失い、悲しみのどん底にあった。これからも大変なことがあるだろうが、みんなで力を合わせてやっていくしかない、ということは住民みんなが痛いほど分かっている。だから自治会や町内会等の組織を新たに結成する段階においても、協力しないということはほとんどない』とおっしゃっておいででした。
 以前にお伺いした復興(集合)住宅では、自治会を組織するにあたって大変なご苦労をなさっているというお話を伺っておりましたので、仮設住宅から復興住宅等での新たな生活に移る段階においても、被災された方々の状況により、複雑な思いがあることを、強く感じさせられた次第です。

 さて、この日の、「42回目の支援活動歌声喫茶」は団地の中にある立派な集会所を会場にして行われました。住民のお客様が24人、合唱団員19名、そして小林先生、加えて合唱団OBでもあり、ドラマーとして「てっちゃんコンサート」にも参加経験がある阿部孝行さんのドラム持参の参加があり、合計で45名の集いとなりました。実は、団員のOさんも参加の予定で、会場のすぐ近くまでいらしたのですが、ちょっとしたハプニングで怪我をされ、戻られました。Oさんには本当に大変なことでした。お見舞い申し上げます。こういうことは初めてのことでしたが、尊いボランティア活動をさせて頂いているからといって、神様に守られているわけではありませんから、事故も普通にありえることだと強く感じました。ですので、特に移動の際は、車の運転も含めて、お互い気を付けましょうね。

 というわけで、この日は、先ずは、伴奏陣が凄いことになりました。
小林先生の「みずほキーボード」、KKさんのベースギター、そして阿部さんのドラム~~!! 
厚みのある伴奏にしっかり支えられて、とても充実したひとときになったように思います。
阿部さんには、これからも都合の良いときにご一緒して頂けたら嬉しいなぁ、と期待してしまうのでした。 

 この日の司会はふくちゃん。司会経験の豊かなふくちゃんですが、今回も実に緻密な進行計画を立てて下さいました。そのおかげで、みんな安心しながらも、次は何が出るかとの期待でわくわくしていました。ババちゃまにおなりとはとても思われないようなふくちゃんの明るく若々しいお声と素敵な雰囲気で、魅力全開でしたね~

 歌は、季節の歌「もみじ」と「里の秋」で、スタート。
 「皆さんにとって、秋といえば何でしょう?」の問いかけへの答えは、なんと「柿」やら「栗」やら。。。  して、小林先生の答えは「はらこめし」。。。 みんなおいしいもん好きで、食べモノ~~。。。 気取らなくていいじゃないですか。 『これで、今日の歌声喫茶は盛り上がるぞ』と、ピンときましたねぇ~ 
 
 そして、声が出るようにと、指先を刺激してほぐす指体操がはいると、皆さん、楽しそうに気持ちよさそうに、自分の指だけでなく、お向いさんやお隣さんの指をとって、もみもみなさるのでしたぁ!
     ・・・ちっちゃいまめ ころころ  ピン!
       こんなにふくれてころころ  ピン!
 皆さん、仲良しですねぇ~ いい方々ですねぇ~  
 そして、指導、うまいねぇ~  そうですとも、我らが直美ちゃんですから~ 
 
 その直美ちゃんにはもう一つお仕事があって、それは、大人気の「いい湯だな!」の踊りっこの指導でした。
 直美ちゃんとちゃまさんの浴衣姿も雰囲気を盛り上げ、みんなにこにこ~~ お二人ともありがとさんでしたねぇ。上の写真の踊っているみんなの顔も、よく撮れてますよねぇ? ふふふ、誰が撮ったのでしょう?
 
 他にも、「たんぽぽ」「ふるさと」「手のひらを太陽に」などのリクエスト曲では、よこち団長さんや和田さんが手話を付けて下さり、それを見て手を動かしながら歌っておられる方もいらっしゃいました。
 
 団の演奏曲は「365日の紙飛行機」(ちょっと変わった折り方の紙飛行機がなかなか飛ぶ、との話もありました)で、お客様から大きな拍手を頂いたので、すかさずその拍手に応えて、アンコール曲として、予定通り閖上大漁祝唄」をも歌ってしまいました。お陰様で、「歌って満足、聴いて頂けて嬉しい」演奏となりました。

  団演奏のあとは、休憩&交流タイムです。お忙しいにもかかわらず打ち合わせの時に丁寧に対応して頂いた会長さんから提案頂いた「住民の皆さんとの話し合い」でした。盛りだくさんのプログラムでしたが、いつもより長い時間をあてさせて頂きました。皆さんからは「行事があると一人暮らしの人が集うことができるのでいい」「今日の歌声喫茶は元気があって良かった」「悲しいことがあって『ふるさと』はしばらく歌えていなかったが、手話のおかげで明るく歌えた」「他の地域に住んでいるが、友達に誘われて来た。一年ぶりに歌ったがすごく楽しかった」「声が余りでないけど楽しめた」など、主に感想が聞かれました。また、「話をしていたら、(団員の)遠縁かもしれない人が参加していた」などの話もありました。住民の皆様のおかれている状況やお気持ちをお伺いするには、もうちょっと長い時間が必要でしたが、次にご一緒できた時は、さらに近しくなれて、お互いいろんなお話ができるかもしれません。そいう意味で、大事なひとときだったと思います。

 後半は、先ずカラオケ愛好会会長さんの「若者たち」でスタート。「上手だからでなくて、年長だから会長になった」とおっしゃっておいででしたが、どうしてどうして、声に張りがあっていい演奏でしたね。
 さらに団からのプレゼントで、太田さんに「夜明けまで踊りたい」をソロして頂き、大きな拍手を頂きました。盛り上げ上手な太田さんの、素敵な演奏と相反するような「衣装調達裏話」も楽しく、皆さんに、「上手でさくい人」という好印象を持って頂けたように思いますぅ。

 そして、「みかんの花咲く丘」をみんなで歌った後に、ふくちゃんからの「福島のご実家の話」がありました。
「ジレンマを乗り越えて再出発の態勢は整えたものの、地域作りの難しさに困っている。こうやって新しい町内会をみんなで協力して作っておられるこちらの田子の皆さんのことを話したい」というお話でした。
ふくちゃんは、ご実家の話をしていいのか少しためらわれたようですが、心に響くお話で、みんな感激でした。
そしてなんとぅ~、こちらの町内会長さん、ふくちゃんのご実家のお近くのご出身だったとのこと、、、びっくり~~

 楽しいだけでなく感動的だった歌声喫茶の最後の曲は、リクエスト曲から、「青い山脈」でした。若いころを思い出しながら、明日に向かってみんなで明るく歌っているうちに、思わず泣いておられる方もいらっしゃいました。 いやぁ、とてもいい会でしたね~  ふくちゃん、今日の運び、見事でしたよ~  本当にありがとうございました。

 終了後の、わわわさんの進行によるミーティングでは、ドラムのゲスト阿部さんから「歌はみんなを幸せな気持ちにさせる。仙台合唱団は人に寄り添う合唱団だ」との、涙が出るほど嬉しい嬉しい感想を頂きました。
さらに、佐藤町内会長さんからは、次回訪問の嬉しいお話もあったとのことでした。
よかったねぇ!!
 今日流れた歌は全部で20曲。小林先生、参加の皆さん、本当にご協力ありがとうございました!!

 そして、長ったらしいこの日の「記録」を、最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました。

 あっ、追加~
 この日初めて全員名札を付けました。燕沢復興住宅の小山さんに助言頂いたことをやってみました。
 大原さんには準備、ありがとうございました。次回もよろしくお願いしますね~
                                     (毎度遅くなってごめんの)勝手に写真部長