2017年5月14日(日)仙台合唱団第11回演奏会・・・日立システムズホール仙台コンサートホールにて

 東北電力ホールでの2012年11月の演奏会から4年半・・・、ようやく会場が取れて、待望の団演奏会を開くことができました。団員一同、話し合いを繰り返し、これぞというプログラムを作り上げ、この日のために練習を重ねて参りました。それでもまだまだ至らないことがあったと思いますが、皆様にお聴き頂き、たくさんのご助言を頂きましたこと、本当に嬉しく思います。ご来場の皆様、そしてたくさんのお力を貸して下さった皆様、本当にありがとうございました。団員一同、心より御礼申し上げます。
 
  泉区旭ヶ丘にある「日立システムズホール コンサートホール」には、800席の会場がほぼ満席になるお客様がおいで下さいました。仙台市内はもとより、県内各地から、そして、遠くは大阪・北海道からいらして下さいました。また、東北のお仲間には、合同演奏にもご協力頂き、事前の練習にも参加して頂きました。
 さらに、宮城のお仲間には、演奏会のスタッフとして大変なご協力を頂きました。本当に、いつものことながら、「お仲間の皆様の大きなご支援があるから、演奏会ができている」と実感しております。ありがとうございました。

 演奏会は「歌!」ではじまり~~ 
 365日の紙飛行機を親団・若星Z☆一緒に歌いました。『思い通りに行かない日々が続く人生を、なかなかうまく飛ばせない紙飛行機に託して作られた』というふかぁいこの歌、今回の演奏会の一曲目の選曲としては実にナイスです。このAKB48の持ち歌を、若者と親・祖父母世代の団員が一緒になって歌いました。楽しく嬉しい気持から、連ドラの主役の「のびのびとした生き方」を思い出して、ついついはじけるように歌ってしまったかもです。
また、このステージでは、女性陣は今回新調した白いブラウスを、男性陣は同じく新しいブルーシャツを着ました。気分もすがすがしく、いいものですね。

  続いて2曲目の「糸」
  結婚式で使われる歌ランキングの上位に入るという中島みゆきさんの曲。練習のたんびにうっすらと涙してしまうこの歌。歌詞の一言一言が心にしみます。心憎い選曲です。 

 そして3曲目「世界に一つだけの花
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 この曲、恥ずかしながら今までは「よく耳にするスマップの曲」、という程度の曲でしたが、いやぁ、とても素晴らしい歌詞、そして例のごとくやっかいなリズム。。。 折しもスマップ解散のニュースに、毎日のようにTVで流れていたこの一年。これもジャストミートの話題の選曲でしたね。 演奏会後、会場に来てくれた筆者の年上の友人から、「今度のお茶会で、あの歌教えて!」とリクエストがありました。。。。  ぎょぎょっ、と思いました。「長いしぃ、リズムが大変だしぃ、とてもとても」と返事をすると、「いいのよ、適当で。でも歌ってみたいの」とのこと。 そして、10人ほどのお茶会メンバーは、楽しそうになんとかかんとかこの難曲を歌って嬉しそうでした。 私たちの演奏を聴いて、「あの曲いい歌だから歌ってみたい」と思って頂けたことがとても嬉しいですねぇ。

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 さて、この日の司会は、仙台ロシア合唱団団長の三橋さん。心地よい低音のソフトな話しぶりが魅力的な、あたたかい進行で、団員の緊張もほぐれるようでした。
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 続く4曲目は親団の演奏で、「夜明けまで踊りたい」。太田さんのソロで、バックコーラスがつきました。合唱団の「復興住宅や市民センターでの歌声喫茶」で大好評の、華やかで楽しい曲を、ミュージカル気分で心から楽しみながら歌いました。


 

 5曲目も、親団だけの演奏で、「民謡メドレー」。民謡もいいですねぇ。これからも新しい曲に挑戦してみたいです。そして、メドレーもいいし、「閖上大漁祝唄」や「ソーラン節」のように、一曲を丸ごと歌うのもいいなぁ、なんても思いましたぁ。
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 次は合唱団の十八番「ズンバン劇場」で、演奏曲は6曲目の「どっこいしょ節」7曲目の「ズンチャッタ バンチャッタ」。「バンチャン役は誰でもいいよ」なんて言ってるニキさんですが、矢張り今回はこの人でなければならなかったようです。なが~い台詞をしっかり覚え込み、時にニキさんのアドリブにも応えるちょい若バンちゃん役のちゃまさん、頑張りましたねぇ。見事でした。私たちは、後ろに控えて気楽に笑いながら見て歌って楽しんでいましたよぅ。「どっこいしょ節」のダンサーズの皆さんも楽しげでよかったです。踊りにそれぞれの個性が出ていて、「これもまたよろし」でしたぁ。
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 前半の最後は、思いを込めて8曲目の「その手の中に」と、9曲目、団員山本さん作詞・小林先生作曲による震災の創作曲「風の伝言」。山本さんのコメントもありました。もはや、「好きで」の域を超えた山本さんの創作詞には、団員一同、感動と尊敬を伴う共感の念を抱き、それを見事な音楽に仕上げる小林先生への全幅の信頼を寄せて、思いを一つに演奏しました。
 
 休憩後のステージは、まずは合唱団の宝、若星Z☆の、10曲目「どんなときも」と、11曲目、メンバーのドリーさん作詞、ゆういっちゃん作曲の「あの日の詩」。昨年のアカペラ講座受講後入団したメンバーも一緒に、「X'masイヴコン」開催等でさらにさらに力をつけてきた演奏でした。
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 続くステージは「青年・保育のステージ」。朝市センター保育園さんをはじめ、何かとつながりのある保育士さんと、常日頃から若星Z☆と交流のある黒川郡連合青年団合唱部さんを迎えてのステージ。12曲目「それが大事」と、13曲目「風と光と子どもたち」 仲間と歌って踊っての、溌剌とした明るいステージに、これからの日々への期待が持てるような感じがしました。いろんなことがあっても、きっとこういう皆さんが中心となって声を掛け合い、社会を支えてくれるだろう、という期待です。
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 そして、今回の演奏会の「見どころ聴き所ポイントナンバーワン」笙YUUさんのステージに入りました。
まずは、YUUさんと小林先生による演奏で14曲目「悠」。何とも言えない、心が洗われるような音楽、演奏でした。会場もシーンとしていました。おそらくこういう形での生の演奏を聴くのは初めて、という方も多かったと思います。 そして、合唱団とのコラボ15曲目「はじまりの時空」。このステージでの演奏は、YUUさんが素晴らしいのは言わずもがな、なのですが、団の演奏、特に「女声の合唱の響き合いが何とも言えなかった」とおっしゃって下さる方がいらっしゃいました。「言葉が心とともにふわっと立ち上がって届いてきた。心と音が融合した声が・・・」という、とても嬉しい評価を頂きました。そういえば、ゆったりしたメロディーに、心穏やかに、というか、とても優しい気持で音と言葉をそえることができたかしらん・・・と自分でも思うのでした。
そして、2曲の間にかわされたYUUさんとお母様のトークも素敵でした。穏やかで暖かいご家庭でのやり取りが窺われるようでしたねぇ。
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 演奏会も終わりに近づいてきました。
 実力派合唱団の「みやぎ紫金草合唱団」さんと、「日うた合唱発表会」上位入賞ご常連の「山形センター合唱団」さんのご協力を頂いての合同演奏16曲目「日本国憲法前文17曲目「希望のうた」
 山形センター合唱団の皆さんは、何度か休日に仙台まで足を運んで下さり、合同練習に参加して下さいました。みやぎ紫金草合唱団さんには、休日の合同練習の他、木曜夜の練習に参加して下さる方もいらっしゃいました。本当に有り難いことです。
 なにやら、「おいおい、おかしいんじゃないの?」と思うようなニュースが流れる昨今、「大事なことには声を上げよう!」という気持ちで、一言一言かみしめるように「前文」を歌い、今なお、そのさなかにある震災の苦しみの中で、共に前を向いて歩もう、という心を込めて「希望のうた」を、仲間と共に歌い上げました。
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 そして、再び親団の演奏。18曲目「ヨイトマケの唄。今まで、いろんなところでこの歌を聴いて頂き、ご自分の体験を思い出して、涙ぐむ方もいらっしゃいました。 今回も、会場のあちこちにハンカチを目にあてる姿が見られました。 筆者個人的には、この歌は仙台合唱団の代表的な持ち歌(の一つ)と思っています。今回は、エグさんのソロでの演奏でした。ちょっとお声の調子を心配しておられるようでしたが、お客様からはこんな声がいくつも届きました。「ソロがよかった。あのお声がよかった。歌にあっていた」と。コーラスを愛する我が娘も、さように申しておりました。さすが、小林先生、ナイスキャスティング。そして、その話を聞いたときのエグさんのほっとしたようなお顔、忘れられなぁ~い!
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 ラスト19曲目は、昨年度日うた合唱発表会一般Aで、金賞第一位に輝いた曲、「今日のつづきが未来になる」を、ゆういっちゃんの若々しく甘ぁいソロで、前向きに明るく歌い上げました。
 
 そして、会場の皆様に大きな拍手を頂き、アンコールに応えてもう一度、会場の皆様も一緒に「世界に一つだけの花を歌い、演奏会を終了しました。
 
 大好評だった演奏会、大成功でしたね。団長さんを初め、運営委員の皆さんのきめ細かい計画、演奏会実行委員会の各部の皆さんの頑張りのおかげですね。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
 さらに、何よりも、あきれることも、ちょっと高声を上げたくなることも多々あったでしょうに、いつでも楽しく平らな気持ちで指導して下さった小林先生、華純先生、松本先生に心から御礼を申し上げます。ありがとうございましたぁ!!         勝手に写真部長