4/19(火)名取市植松入生仮設住宅で38回目の歌声喫茶 ・・・・ピンチから見えたこと

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平日の日中に仮設住宅にお伺いできるのは、訪問の意義を感じて「今回は是非に」とお仕事の都合を付けて下さる方か、たまたまお休みの方。あとは余程のことがなければいつでもOKという、行動自由の団員ということですかねぇ。それでもこの日は団員の参加が少なめでした。田んぼの仕事も畑仕事も庭仕事も始まるし、散り始めている桜を追っかけて北上してもみたくて落ち着かないし、などなど、分かりますねぇ。私事ですが、名取市は自宅から遠く、特に今日の会場はちょっとわかりにくくて、運転にてこづり、ちょっと遅刻しました。ごめんなさいね。
それでも準備は順調に進み、美味しいコーヒーも入れ、お菓子もテーブルに並び、大原さん作のタンポポが一杯の大きな看板も張り、団員が遅刻しても絶対に遅れることのない小林先生の優しいピアノも響き始め、仮設住宅の職員さんの助けを頂きながら呼び込みにも行きました。

「さぁ、時間だ、始まるぞ!!」
でも、なんだか変!!! 今日の司会者の姿がない~~
ちょっと待つ!! 
でも、来な~い!!

どうなることかと思いきや、本日の担当責任者のドラちゃんが、慌てることもなく、『準備万端、大丈夫よ大丈夫!』といわんばかりに前に立ち、歌声喫茶は普通に始まりましたぁ
本当は、大変だったことでしょうが、不安は一つも見せませんでした。いやいやいやいや、大したものです。
この日の歌声喫茶は、ドラちゃんの実力と魅力が遺憾なく発揮されたものになりました。
いつもの巧みな話術で、あっという間にお客様の心をつかみ、進め方も、突然の司会とは思えないような運びで、何一つ抜けていませんでしたよ。
お客様も、ハプニングにもかかわらず、一生懸命盛り上げようと頑張るドラちゃんを応援して下さり、小林先生も、危機的状況に奮闘するドラちゃんにたくさんの助け船を出してくれました。

さて、この日は、ちょっと変わったことがありました。なんと、最初「リクエストをどうぞ!」とお願いすると、「順番に全部歌うべし・・・」というお声があがったのです。そのご要望に応えながら、適宜別の曲も入れていくという進め方でした。団員もお客様の間に入ってコーヒーを飲みながら歌い、途中の会話にも口をはさんで、ああだこうだといいながらの参加。お客様の中に、カラオケ大会で特別賞を取られたという素晴らしい歌い手もいらっしゃって、カラオケで「北の漁場」を歌って下さったりと、いろいろ内容たっぷりでした。
小林先生からは、「どんぐりころころ」と「ああ、人生に涙あり(水戸黄門主題歌)」だけでなく、「あざみのうた」や「北上夜曲」にも歌詞替えができると、教えて頂きました。
また、皆さんから曲にまつわる思い出なども話していただき、本当にみんなでお茶っこ飲みしながら歌うという感じでした。

閉会時間になりそうな頃に、「いつ到着するか」と待っていた本日の司会予定者がようやく現れ、ソロで皆さんにお詫びをし、さらにすぐに閉会するわけにもいかず、いつもより長く15時15分までみんなで楽しく歌ったのでした。この日歌った歌は全部で22曲、団の演奏曲は(「踊り付き)どっこいしょ節」、手話指導は和田さんでした。参加者は、住民の方12人と職員さん3人、そして小林先生と団員9人でした。
なお、真知子さんのお身内の方から手作りの布製ティッシュケースのプレゼントが皆さんにありました。ありがとうございました。

危機的状況で始まったこの日の歌声喫茶でしたが、これからの私たちの活動に大きなヒントを与えてくれたような気がします。勿論、進行・内容については十分な準備が必要ですが、あくまで住民の皆さまのご希望を伺いながらのより柔軟なものがいいということ、もっとやりとりを入れようということ、皆さんに楽しく、しかもゆったりと和やかに過ごして頂けるように・・・、ということです。
住民の皆様、小林先生には、いろいろ助けて頂き本当にありがとうございました。
団員の皆さんには、ともにハラハラドキドキ、お疲れ様でしたぁ!!         勝手に写真部長